代表について
先代が国産のくるみを商う家に生まれました。幼少のころよりくるみの青皮のアクで手を真黒にしていたのは良い思い出です。学生時代は休み中に農園の草取り、くるみの選別、配送などを手伝い身の周りにはいつもくるみがあり良く食べていました。
縁があって入社した商社では世界中から食品素材を輸入していた為、インドクルミ、アメリカクルミ、フランスクルミ、中国くるみ、チリのくるみなど食べ比べ良く感想を同僚と言い合っていました。もちろん其々良い食味ですが長野県産のくるみは渋み、苦みにおいては別格の旨味でした。また私は食品会社への食材供給の営業活動を通して商品企画や品質について学んだことが今にも生かされています。
実家に戻り家業を継ぎながらクルミや多くの食材のサプライヤーとして地元の食品工場や洋菓子店のニーズにお応えしてきました。残念ながら現在、供給面からくるみを原材料にしたパン、クッキー、スーパーなどのくるみの袋詰めを見てもほぼ外国産のくるみです。その為日本人のほとんどが、国産のくるみを食べたことが無く、外国産との違いも認識されていないのが実態です。是非長野県の希少農産物である長野県産くるみを味わってほしいと思います。
国内状況くるみの状況とクルミ農園経営を始めたきっかけ
長野県北信地方ではかつて、各戸の端や畑の端1本2本くるみの木がありましたが、台風や外来の害虫被害による問題で殆ど木を切ってしまいました。そこに農家の老齢化で戸数や規模が減少し、ここ20年収穫量は減少の一途でした。近年東御市では積極的に苗木を植えていますが、長野県全体の正確な収穫量は不明な程の希少な農産物です。
ある時私は、知り合いを通して来日中のカリフォルニアのクルミ農家を紹介されました。カリフォリニアの肥沃で広大な大地で、科学的な農法や品種改良を重ね、効率的な先端農業について熱意のある話しに感銘を受けました。
以前から国内クルミの生産を危惧していた私は、その時から積極的に国内栽培に関与することを決意してパートナーと国産クルミを植え付けし、農園の運営を開始しました。現在まで志賀高原の3農園と浅間山の麓に1農園の約1万坪で栽培をしています。希少価値の高い新鮮な信濃くるみをお届けします。